阿修羅、ありがとう。
- ”Dog’s” 看板犬 茶々と寧々
- 10月1日
- 読了時間: 3分

茶々と寧々と初、そして私の大切な友達が虹の橋を渡りました。虎毛の秋田犬・阿修羅、9歳。あっという間のことでした。
リンパか消化器系の腫瘍か…赤血球が普通の犬の4分の1しかなく、貧血状態となり、食べられなくなり、立てなくなり、わずか1か月足らずでお空へと旅立ってしまいました。
ドッグランでは、茶々・寧々・初・虎々と一緒に5匹で遊んだり、まったりしたり。自分たちのテリトリ―であるお部屋に入ってきても、茶々も寧々も怒ることなく、受け入れていました。みんなが一目置いていた阿修羅は、本当に温厚で、どんな犬にも人にも優しく接し、存在感があり、心が広く、できた犬でした。
今は亡き先住犬の蘭ちゃんとの散歩中、老犬になって歩くのが遅くなり立ち止まることが増えていた時も、阿修羅は必ず蘭ちゃんを待ち、ペースを合わせてくれました。その姿は今でも忘れられません。
体格は立派でしたが、目が優しすぎると言われ、秋田犬展覧会ではいい成績には至らなかったそうです。過去には毛が抜け落ちてしまうほどのつらい経験もあったようですが、今の飼い主さまのもとに来てからは本当に幸せそうでした。いろんな所へ散歩に連れて行ってもらい、ごはんには美味しい手作りのトッピング。快適な手作りのお部屋で、穏やかに暮らしていました。
この夏はとても暑く、私も忙しかったので、ドッグランに遊びに来るのは涼しくなってからだろうと思っていました。そんな中、久しぶりに飼い主さまが顔を出してくださり、阿修羅が緩和ケアに入ったと聞いてショックを受けました。あの阿修羅が…みんなをまとめる頼りがいのあるリーダーだったのに。
それからは、阿修羅の好きそうなものを持って、何度か面会に行きました。茶々と寧々と初も一緒に。虎々は、いつも一緒にいた阿修羅が部屋にいないことを寂しそうにしていました。飼い主さまは夜中も一緒に寝て、2時間おきに起きて外へ連れ出し、本当に献身的にお世話をされていました。
そして昨日。面会に行こうと思っていたのですが、来客予定が入り、翌日に延期することに。阿修羅の好きな鹿肉のリゾットを買って用意していました。ところが夜中0時45分、息を引き取ったとの連絡が…。苦しむこともなく、長い介護をすることもなく、きれいなまま、威厳を保った姿で旅立ちました。逝き方まで阿修羅らしいと思いました。
実は、昨夜0時頃、不思議なことがありました。寧々が突然、珍しく吠え出し、しばらく止まらなかったのです。そんなことは滅多にないので不思議に思っていましたが、今となっては、阿修羅が息を引き取る少し前のことでした。きっとお別れの挨拶に来てくれたのかな…と思います。
私自身も昨夜は胸騒ぎがして、阿修羅のことを想って涙が止まりませんでした。明日は絶対に会いに行こう、と心に決めていた矢先でした。
阿修羅は、私にとって特別な存在でした。茶々と寧々が大喧嘩をして別行動をせざるを得なかった時、一緒に散歩に行ってくれました。虎々とは仲良く暮らし、私がカナダにいる間は初を仲間に入れて一緒に過ごしてくれました。本当に温かい雰囲気のある犬で、そばにいるだけで安心できる存在でした。
阿修羅。本当に大好きで、心から尊敬していました。安らかに…。
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