群馬県より 柴犬15歳 レイクさん
- ”Dog’s” 看板犬 茶々と寧々
- 5月25日
- 読了時間: 2分
遠方からお越しくださった飼い主さまは、ここ1ヶ月近く、寝不足の日々が続いていたそうです。認知症の症状が進み、寝たきりになってからは夜中も鳴き声が絶えず、心身ともに限界を感じて、今回のご決断に至ったとのことでした。
初めてレイクさんにお会いしたとき、そのお姿にどこか懐かしさを感じました。18歳までお預かりしていた柴犬のティムさんと、症状がとてもよく似ていたのです。ティムさんが使っていたのと同じ車いす(ありがたいことに他の方からのご寄付です)に乗せて、久しぶりに地面に足をつけての歩行。身体がまっすぐ伸びて、少しは気持ちよかったかな……?
足にはナックリングの症状が見られましたが、ボランティアの方から教えていただいた良いサポーターを早速購入。車いすの助けを借りながらでも、自分の足で歩く喜びをもう一度感じてもらえたら嬉しいな・・・
カナダへ渡る前、この施設でお世話させていただいたたくさんの老犬たち。その経験と、カナダで学んだ犬との向き合い方——そのすべてを今に活かし、少しでも「お願いしてよかった」と思っていただけるようなお世話をしていきたいと心から思っています。
お別れの際、娘さんご夫婦とともに来られた飼い主さまは、そっと介護から解放される安堵と寂しさからだとおっしゃっていました。何度も何度もレイクさんの頭を撫でながら、「どうか、よろしくお願いします」と繰り返されていた言葉が、今も胸に残っています。
その思いに応えるためにも、後悔のないお世話をしていきたいです。

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