「飼い主さんが大好きすぎる犬たち 〜分離不安症という難しい課題〜」
- ”Dog’s” 看板犬 茶々と寧々

- 5月30日
- 読了時間: 3分
お預かりするワンちゃんの中には、「もしかして分離不安症かな?」と思う子がいます。
お部屋に入ると私の姿が見えなくなるだけで鳴き続けたり、ドッグランにいても遠吠えをしたり。車や通行人が見えると、「もしかして飼い主さんかな?」とでも言うようにクンクン鳴きながら近寄っていくこともあります。
もちろん、初めてのお預かりなら不安になるのは当たり前です。
知らない場所、知らない人、知らない犬たち。どんなワンちゃんだって心細くなります。
でも、多くの子は数日もすると落ち着いてきます。お部屋でぐっすり眠れるようになり、私の姿が見えなくても平気になり、他のワンちゃんたちと一緒にランで過ごせるようになります。
一方で、なかなか落ち着けない子もいます。
飼い主さまが大好きで、大好きだからこそ離れることがつらい。寂しい。不安。
それはどのワンちゃんも同じです。
けれど、「必ず迎えに来てくれる」と信じて待てる子と、強い不安に飲み込まれてしまう子。その違いはどこから来るのだろうと、私はいつも考えます。
一般的には、留守番の経験がほとんどなかったり、いつも飼い主さまと一緒に過ごしていたり、過去に怖い経験をしたりしたことが原因と言われています。
例えば、飼い主さまがいない時に雷や地震などの恐怖体験をした場合です。
ただ、一つだけははっきり言えることがあります。
それは、決して飼い主さまのしつけが悪かったからではない、ということです。
むしろ、深い愛情の中で育ったからこそ、人への依存が強くなってしまう場合もあります。
そんなワンちゃんをお預かりすると、私も毎回頭を悩ませます。
もちろん工夫はしています。
できるだけ一人になる時間を減らし、ドッグランで過ごす時間を増やす。私自身も外作業を多くして、なるべく近くにいるようにする。
それでも限界があります。
大型犬と同じランを使えない子もいますし、他のワンちゃんのお世話もしなければなりません。どうしても時間を分ける必要があり、現在はお預かり中の不安の強い子を優先して対応しています。
そして夜。
暗くなれば安全のためにお部屋に入れなければなりませんし、私もずっと犬舎にいるわけにはいきません。
実は、うちには比較的人気のお部屋があります。
広いスパルームに敷物とベッドを置いたお部屋です。キッチンのすぐ隣なので、私の気配や生活音が常に感じられます。
そこで落ち着いて過ごせるワンちゃんも少なくありません。
ただ、そのお部屋は一つしかなく、すでに埋まっていることも多いのです。
もう一部屋、分離不安症のワンちゃん専用のお部屋を家の中に作ろうか――。
そんなことを考えることもあります。
でも、もし夜中にずっと鳴き続ける子がいたら、私も眠れません。次の日には十数頭のワンちゃんたちのお世話が待っています。
一頭でも多くのワンちゃんに安心して過ごしてもらいたい。
でも、そのためには私自身の体力や健康も守らなければならない。
なかなか答えの出ない難しい課題です。
犬たちの気持ちを考えれば考えるほど、「もっと何かできないだろうか」と思います。
もし分離不安症のワンちゃんと暮らしている方や、よい工夫をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
私も、ワンちゃんたちにとってより安心できる場所を目指して、これからも試行錯誤を続けていきたいと思います。🐾







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