飼い主さまの罪悪感・・・
- ”Dog’s” 看板犬 茶々と寧々

- 11月20日
- 読了時間: 2分
グラさんの一日と、私たちの新しい気づき
15歳のグラさんは、認知症があり、後ろ足も弱くなってきています。転んでしまうと自分では起き上がれず、足をバタバタさせてしまうこともあります。
昼間の暖かい時間は、ランでは転ぶことなく、ゆっくりと歩いてくれていました。でも、お部屋に戻ると、滑り止めマットを敷いていても上手く歩けず、倒れてしまうことがあり、そのままもがいてマットの下に潜り込んでしまうことも。その時に前足の肉球を擦り、血がにじんでしまいました。
当施設では、夜間のお世話がどうしてもできません。一方で、飼い主さまはグラさんから片時も目を離さず、倒れたら起こし、鳴けば寄り添い、ご飯も食べはじめるまで10分近く待ち続けてこられたそうです。
今回は、お仕事の都合で「どうしてもずっと見ていられない」とご利用いただきましたが、途中で様子をご報告するうちに、「ご飯を食べない」「夜中にバタついて足が擦れてしまった」などの状況を心配され、予定より早くお迎えに来られました。
お越しになった際、飼い主さまは「自分でお世話できないことに罪悪感がある」とお話ししてくださいました。
本来、この施設は、“そんな罪悪感を少しでも軽くして、気軽に頼っていただきたい”という思いでつくった場所です。
だからこそ、LINEで細かく状況をお伝えすることが良いと思っていましたが、今回は逆に飼い主さまの不安を大きくし、罪悪感を強めてしまったのだと感じました。せっかく頼っていただいたのに、お役に立てなかったことがとても残念です。
今回の経験は、私にとって大きな学びでした。「どう報告するのが飼い主さまの安心につながるのか」「何をどこまで伝えるのが良いのか」これから最善の方法をもう一度考え直していきます。
大切な家族を預ける時、飼い主さまが少しでも安心できるように。そして、介護の負担をひとりで抱えこまなくてもいいと思えるように。そんな施設を目指して、今後も改善を続けていきます。









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