糸魚川市から1ヶ月お預かりの18歳のティムさん。一度お家に戻ったけれど、痴呆の夜鳴きがひどくなってしまい、再度のお預かりです。まさに、なき叫ぶと言った鳴き声が続く毎夜だったと言います。ママさんは、2時間ごとに起きて介護をする夜もあったそうで、記録を毎日つけて、ティムくんの主治医に見せいろいろ相談したそうです。
6種類もの薬を試し、副作用でふらつきがおき、歩くことが大好きだったティムくんが歩けなくなり、更に夜鳴きがひどくなったといいます。ママさんは、罪悪感でいてもたってもいられなくなりました。しかも、しっかり眠れない日々が1ヶ月も続けば、誰でも、判断力、思考力が落ちてくるものです。そんな時、保険所、安楽死、声帯切除なんてことも頭をよぎったそうです。普通の状態なら決してしない選択をしてしまうのが、追い込まれた時です。でも、その一歩手前で、踏みとどまったママさんは、再び、遠い安曇野の地へ預けることを決心してくださいました。
「最悪の選択は、頭によぎったけれど、どうしてもできなかった・・・また、お世話できなくて預けるなんて恥ずかしくて・・・しかも、こんな大変なお世話をまた宮脇さんに頼むのは悪くって・・・」と正直にお話してくださいました。私は、それを聞きながら、身体の奥深くからなんとも言えない、やるせない気持ちが湧き出てきました。愛情深くお世話している飼い主さまにあるあるの言葉です。愛犬を最後までお世話することへの責任感・正義感、それを人に任せること、人に迷惑をかけてしまうのではないかという罪悪感・・・
その気持ちはよくわかりますし、そう感じている飼い主さまはたくさんいます。
でも、もっと気楽に老犬ホームなどの利用ができるようになってほしいな・・・
大好きな愛犬との楽しい思い出を大切にするために・・・どうしたらよいのかな・・・
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