私は、10年くらい前から、獣医師になればよかったな、と思っていた。
教員を辞める予定はなかったので、それについて、もちろん現実的に考えてはいなかった。
でも、教員を早期退職しようと決め、次は犬に関する仕事をしたいと思った時、「もっとワンコを幸せにしたい」という思いを実現するために、私に何ができるか考えた。
一番いいのは環境のいい保護犬施設。でも、たくさんの資金が必要だし、お世話をする私自身の生活をするためには、他の仕事をしながらでないとできない。
次に考えたのがドッグラン付きドッグカフェ&ドッグホテル。でも、これってワンコの幸せにつながるのか? 飼い主さんのレジャーのために、ワンコをつき合わせているのではないか。(今はそうは思いませんが、その時は、そう思っていました(^_^;))
そこで、思い出したのが獣医師になりたかったこと。真剣に調べてみた。獣医学科のある大学、費用、期間、国家試験の現状など。そして、こりゃ無理だ・・・とすぐにあきらめた(笑)勉強をして大学に受かる自信あった。でも、その先とお金・・・
そして、介護士、動物健康管理士、ドッグシッター、ドッグトレーナーの資格をとり、老犬ホーム、長期預かり施設に至った。
先日、実家に帰って母と話している中で、獣医師になりたかったということをぽろっと言うと・・・なんと、85歳の元気な母は、「なればいいじゃん。今は人生100年。まだまだできるよ。費用は出してあげる。」と・・・。
この母は、本当にすごい。価値があると判断したことに対しては、惜しみなくサポートをしてくれる。私は、忘れていた思いが、またメラメラと湧き上がり燃え始めた。
「やってみる?・・・やるか!」 また具体的に調べた。
予備校に2年→大学に6年→研修期間2年→開業(すごく順調にいってのはなし)
その間、このドッグステイハウスDog’sは休業。長期預かり中のワンコは、信頼できる人にお願いする。そして、費用の概算。
それを伝えたところ、しばらく庭を見ながらお茶を飲んでいた母、くるっと振り向いて、満面の笑顔で、「ふみちゃん、生まれ変わったら、次の人生で頑張りな。」と。
切り替えも早い母。脱帽。尊敬。感謝・・・
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