昨日のブログで母親のことを思い出していたら、父親のこともブログに書きたくなった。
父は88歳、職人の表具師。いつも黙々と仕事をしているイメージがある。また、趣味が転じて考古学の研究もしていて、ちょっとした論文なんかも書いたり講演会をしたりしていた。小さい頃は、厳しさとやさしさと強さを兼ねそろえていて、尊敬する父親だった。今は・・・なんだかかわいい(笑)
昨年の父の日は、一緒に松本歌舞伎を観に行った後、友達の居酒屋に行って「美味しい、美味しい」と日本酒を何杯も飲んで、結局全部自分でお支払いをして帰宅。(きっとかなり酔っぱらっていて、父の日だから私がおごったと今でも思っているんだろうな)
今年の父の日は、本格フランス料理を食べにいった。テーブルごと担当のウエイターの方がついて、ありとあらゆるサービスをしてくれた。足の悪い父のことをとても気遣ってくれて、いい時間を過ごしていた。ゆったりとした贅沢な時間が過ぎ、最後のデザートの時間になった。フランスのお菓子カヌレが出てきた。私の大好物❤ 父は、そのカヌレを食べて一言。「これはちくわかい?」 私は、フォークを持った手が止まり、食べているカヌレをよく見てから、大笑い。
確かに、食感といい、色といい・・・固めに煮たちくわに見えなくもない。
あんなに、スマートにクールに給仕をしていたちょっとイケメンのウエイターの方も、顔が・・・必死で笑いをこらえて”ほほえみ”を作ろうとしていたけど・・・
かわいくて、尊敬する、愛しい父。
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