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執筆者の写真”Dog’s” 看板犬 茶々と寧々

お空へ  ジュリーさん 16歳   

 生涯お預かりで、昨年の11月にこの施設に来たダックスフントのワンさん。

ご高齢の飼い主さまが施設に入られるということで、息子さんご夫婦が東京からのお預かりでした。すでに15歳だったジュリーさんは、なかなか施設の生活に慣れず、お部屋に入ってもランにいても、ずっと鳴いている状態でした。特に、お部屋に入ると数時間でも鳴いている姿を見て、いろいろと試行錯誤をしてきましたが、なかなか・・・

気候がよくなり、ランにいることが多くなると、ランでは鳴かなくなりました。たくさんのワンちゃんがいても、少し遠くからその様子を見て、安心して寝ているワンちゃんでした。

食いしん坊で1日4回のご飯を食べていましたが、どんどん痩せていく姿に心配をし、獣医さんで検査をしてもらったり、更にご飯を増やしたりしてきました。痴呆も進んできていたようです。

 5月17日の朝、毎朝4時30分頃から鳴いている声が聞こえてきませんでした。朝ご飯も、初めて半分残しました。午前中は、いつものように日影で過ごしお昼も食べずに寝ていました。暑い日だったので、午後は犬舎に冷房を入れて寝ていました。最後の夕方のお散歩が終わり、犬舎に行くと・・・ジュリーさんが亡くなっていました。ジュリーさんは、普段は犬舎2号おお部屋いるのですが、この日は冷房を入れるために犬舎1号で寝ていました。周りにはいつもランで一緒のチー君やシュシュさん、ティムさんがいました。そんな中で、お空へ旅立ったのが、せめてもの救いです・・・

 この施設で看取るのは、これで2匹目です。前回のチャコさんの時も、朝調子が悪いと思っていたら、その日の午前中に亡くなりました。

 何かもっとできることがあったのではないかと考えましたが、老犬さんを預かると言うことはこういうことなのだと実感しています。いつ突然お別れが来るのかわからない、毎日が最後のお世話かも…という気持ちで心を込めてお世話することの大切さと覚悟を改めて感じています・・・ジュリーさん、一足先にお空で待っているおじいちゃんと施設に入るおばあちゃんを見守っていてください。 ありがとうね・・・





  

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